研究成果の概要 |
適切な輸液の投与判断には中心静脈圧(CVP)に加え、動脈圧の脈波振幅やパルスオキシメータ脈波振幅の呼吸性変動(それぞれPPV,POPV)が提唱されている。今回、心電図RR間隔の呼吸変動(RRV)が同様な投与判断に使用可能か検討した。豚6匹において血液量の10%輸液、20%の脱血を3回繰り返し、RRV, PPV,POPVを測定した。10%輸液による心拍出量の15%増を応答性有りとして、予測確率をROCにプロットすると、曲線下の面積はそれぞれ0.548, 0.489, 0.533とRRV > POPV > PPVであった。RRVはその他の呼吸性変動量と同様に輸液応答性を予測できると結論される。
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