研究課題
既知の夜尿症関連遺伝子座のSNPに対してチップ解析を行う予定であったが、解析が遅れており機能解析には直接進めない状況である。夜尿症の原因としては排尿行動における日内リズムの消失が一因と考えられる為、日内リズムの制御機構を解析することで夜尿症の原因を探索していく方針とした。排尿行動の日内リズムにおいては、膀胱の蓄尿・排尿周期に伴う膀胱壁の伸展と収縮を認めるため、このメカニズムの解明を進めることとした。ラットを用いて膀胱の蓄尿・排尿周期を人為的に作成し、その周期に伴う遺伝子の発現変化をマイクロアレイにて網羅的に解析した。そのスクリーニングの結果、副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の発現の変動を認めた。その機能解析を行う中で、PTHrPが膀胱平滑筋の自発収縮の内在性の弛緩因子であることを解明した。これが、夜尿症の原因となる機序の候補の一つと考えた。この知見が今後の遺伝子解析の参考になることが期待される。
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Endocrinology
巻: in press ページ: in press
doi: 10.1210/en.2012-2142
http://www.urology.kuhp.kyoto-u.ac.jp/medic/research/overview/overview.html