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2011 年度 実施状況報告書

腎癌の腫瘍血管における骨髄由来細胞の役割の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23659757
研究機関大阪大学

研究代表者

中井 康友  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20432479)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード腎細胞癌 / 腫瘍血管 / 骨髄由来細胞
研究概要

腎細胞癌における腫瘍血管の重要性を確認するため、腎摘除術を行った腎癌症例50例の腎摘標本における腫瘍血管(CD34陽性、αSMA陰性)のmicrovessel area (MVA)を測定し、MVAと腎癌の予後との関連を調べた。その結果、MVAが高いほど、非再発生存率、全生存率ともに低かった。多変量解析では、MVAの値が独立した予後規定因子である事が明らかとなり、腎細胞癌における腫瘍血管の重要性が再確認された。このことを踏まえて、動物実験に移行した。マウスの腎被膜下にマウス腎癌細胞株であるRENCA細胞やヒト腎癌細胞株である786-oやOUR-10細胞を移植して、腎細胞癌の同所性モデルを確立した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

GFPマウスの骨髄移植実験の手技の確立に難渋しており、マウスの腎癌細胞株同所性移植モデルにおける骨髄由来細胞の役割についてまで検討まで及んでいないため、現在までの達成度が遅れている。

今後の研究の推進方策

同様の手技を行っている他の研究室に指導を仰ぎ、骨髄移植の手技を確立する。その後、このキメラマウスに腎癌細胞株を腎被膜下に移植し、腫瘍血管における骨髄由来細胞の存在を検討する。このことにより、骨髄由来のenodothelial progenitor cell (EPC)の腫瘍血管形成における役割を明らかにする。次の実験として、vascular disrupting agent (VDA)と呼ばれる腫瘍血管を標的にした治療薬で腎癌モデル動物を治療する。VEGFR2に対するモノクローナル抗体であるDC101で骨髄由来のEPCの動員を抑制する事でVDAによる抗腫瘍効果が増強されるかどうか検討する。

次年度の研究費の使用計画

C57BL/6-Tg(CAG-EGFP)マウスとBALB/C-nu/nuマウスを購入し、骨髄細胞がGFP陽性細胞に置換されたキメラマウスの作成する。腎癌細胞株の維持のための機器、薬剤の購入。分子標的療法剤(スニチニブ)の購入。VEGFR2に対する抗体であるDC101などEPCの動員を抑制する薬剤の購入。

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公開日: 2013-07-10  

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