今回我々は炎症性サイトカインであるIL-6とTNF-αがLHR発現にどのように関与するかを、ヒト羊膜上皮とラット顆粒膜初代培養を用いて検索した結果を報告する。TNF-αはIL-6の産生を促進し、LH-R発現に関してIL-6は促進的にTNF-αは抑制的に作用した。ヒト羊膜では、TNF-αは、アクチビン産生を増強することが判明した。作用メカニズムに関しては、IL-6はLHR発現をJAK/STAT系を介して増強し、自己のレセプターを誘導することからIL-6の自律的なpositive actionを証明した。TNF-αはNF-κBの核内への移行により作用を示すことが推測された。
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