研究課題
挑戦的萌芽研究
胚盤胞補完による正常な内耳組織の誘導を検証した。まず、すでに胚盤胞補完によって腎臓が形成されることが報告されているSall1ノックアウトマウスは、発生過程におけるSall1の働きから、内耳の無形成が予想された。このノックアウトマウスの内耳形態を評価したが、予想に反して、正常なコルチ器の形成が確認され、内耳がほぼ正常に形成されていることがわかった。次に、すでに内耳の欠損が報告されているPax2ノックアウトマウス、Six1ノックアウトマウスにおいて、胚盤胞補完を試みた。その結果、GFP発現株のES細胞を注入した胚盤胞から、いくつか、内耳形成が見られる個体を得たが、GFP 陽性の内耳を確認することはできず、このノックアウトマウス群では、導入ES細胞由来の胚盤胞補完を確認できなかった。
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Cell Transplant
巻: 21 ページ: 763-771
Laryngoscope
巻: 121 ページ: 1281-1286