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2011 年度 実施状況報告書

難聴遺伝子変異マウスへの効率的iPS細胞導入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659799
研究機関順天堂大学

研究代表者

池田 勝久  順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)

研究分担者 神谷 和作  順天堂大学, 医学部, 講師 (10374159)
飯塚 崇  順天堂大学, 医学部, 助教 (40372932)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード再生医療 / 遺伝性難聴 / iPS細胞 / 内耳前駆細胞 / 幹細胞ホーミング / 多能性幹細胞 / 内耳有毛細胞 / 蝸牛線維細胞
研究概要

遺伝性難聴の原因遺伝子は多種多様で、治療への標的細胞も有毛細胞、支持細胞、線維細胞など極めて多岐に渡っている。これまで外的因子による内耳性難聴の欠損細胞の治療戦略は有毛細胞の分化・増殖が中心であったが、遺伝性難聴の第一次的な原因細胞は有毛細胞以外にも線維細胞や支持細胞の場合があり、多種多様な欠損細胞を分化誘導する新たな治療戦略が求められていた。そこで、多様な細胞へ分化し得るiPS細胞 (induced Pluriopotent Stem Cell)を移植することによって、多彩な病態を示す遺伝性難聴の網羅的な根本治療を開発することを目的とした。一昨年、iPS細胞からin vitroで内耳有毛細胞を作製する画期的技術が発表され、内耳細胞を体外で人工的に増殖・分化させることが可能となった(Oshima et al. Cell  2010)。本研究ではこの技術を応用し全ての内耳細胞への分化能を持つ内耳前駆細胞を作製し内耳移植に最適な細胞を選抜する。これまでの研究ではiPS細胞から耳胞細胞や有毛細胞への分化誘導法は上記論文の方法に独自の改良を加えることにより内耳発達過程の様々な分化度のiPS由来内耳前駆細胞を大量に増殖させることが可能となった。また、この株の一つでは、有毛細胞マーカーMyosin7aを発現し有毛細胞様のアクチン重合構造を頂部に持つ細胞が確認された。これらの方法を発展させることにより、シャーレ上だけではなく、内耳組織への侵入、分化にも適した内耳移植用細胞が開発できることが期待でき、現在同細胞を用いた細胞治療実験を独自に開発した遺伝性難聴モデル、コネキシン26欠損マウスにより行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度においてはIPS細胞を内耳組織に分化させるための培養法を確立させ、既に遺伝性難聴モデルマウスでの細胞治療実験を開始できたため

今後の研究の推進方策

大部分の研究費に関しては計画通りに支出したが、実験動物の繁殖状況や謝金等の勤務状況に応じて予想困難な変動が生じるため、今後はこれらを事前に予測し、正確な支出計画を立てる予定である。

次年度の研究費の使用計画

実験動物の繁殖状況や謝金等の勤務状況に応じて予想困難な変動が生じるため、適時年度計画を見直しつつ3か月ごとの支出計画の確認を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 多能性幹細胞を用いた遺伝性難聴に対する内耳細胞治療法の開発2012

    • 著者名/発表者名
      神谷和作、池田勝久
    • 雑誌名

      日本臨床

      巻: 69 ページ: 2215-2219

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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