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2012 年度 実績報告書

難聴遺伝子変異マウスへの効率的iPS細胞導入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659799
研究機関順天堂大学

研究代表者

池田 勝久  順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)

研究分担者 神谷 和作  順天堂大学, 医学部, 講師 (10374159)
飯塚 崇  順天堂大学, 医学部, 助教 (40372932)
キーワード再生医療
研究概要

遺伝性難聴は約1,600出生に1人の高頻度に発症する疾患であり、聴覚と言語発育の著しい障害を引き起こす極めて高度なQOLの低下をもたらす。これまでの研究により30以上の原因遺伝子が同定されたが、最終的には100以上の難聴遺伝子の関与が推察されている。このように遺伝性難聴の原因遺伝子は多種多様で、さらに標的細胞も有毛細胞、支持細胞、線維細胞など極めて多岐に渡っている。そこで新たな発想として、多種多様な欠損細胞を一元的に修復する治療法として人工多能性幹細胞(induced pluripotent stem cells, iPS細胞)から様々な内耳前駆細胞を樹立し、経半規管外リンパ液還流法による内耳細胞治療の検討を行った。
本研究ではこれまでの報告および我々の細胞治療技術を応用し全内耳細胞への分化能を持つ内耳前駆細胞を作製し内耳移植に最適な細胞を選抜することを試みた。これまでの研究ではiPS細胞から耳胞細胞や有毛細胞への分化誘導法は上記論文の方法に独自の改良を加え、FGF3/FGF10刺激後に内耳由来のフィーダー細胞と共培養させることにより内耳発達過程の様々な分化度のiPS由来内耳前駆細胞を大量に増殖させることが可能となった。Nanogプロモーターで制御されるレポーター緑色蛍光(GFP)遺伝子を用いることにより、蛍光発色する未分化コロニーを排除した内耳前駆細胞を接着培養にて増殖させ、通常の凍結保存により維持することに成功している。この株の一つでは、有毛細胞マーカーMyosin7aを発現し有毛細胞様のアクチン重合構造を頂部に持つ細胞が確認された。同細胞は、様々な内耳細胞への分化能を持つ考えられるため、我々の遺伝性難聴モデルマウスへの細胞治療により、変異細胞から正常細胞への置換が可能であると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Gene transfer targeting mouse vestibule using adenovirus and adeno-associated virus vectors2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Okada,
    • 雑誌名

      Otology & Neurotology,

      巻: 33(4) ページ: 655-9

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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