研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では我々の内耳への細胞治療技術を応用し全内耳細胞への分化能を持つ内耳前駆細胞を作製し内耳移植に最適な細胞を選抜することを試みた。これまでの研究では iPS 細胞から耳胞細胞や有毛細胞への分化誘導法は既報の方法に独自の改良を加え、FGF3/FGF10 刺激後に内耳由来のフィーダー細胞と共培養させることにより内耳発達過程の様々な分化度の iPS 由来内耳前駆細胞を大量に増殖させることが可能となった。Nanog プロモーターで制御されるレポーター緑色蛍光(GFP)遺伝子を用いることにより、蛍光発色する未分化コロニーを排除した内耳前駆細胞を接着培養にて増殖させ、通常の凍結保存により維持することに成功している。この株の一つでは、有毛細胞マーカーMyosin7a を発現し有毛細胞様のアクチン重合構造を頂部に持つ細胞が確認された。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)
Otology & Neurotology
巻: 33(4) ページ: 655-9
日本臨床 特集・幹細胞治療
巻: 69(12) ページ: 2215-2219