原田病患者で疾患特異的に増加するT細胞クローンがあるか、T細胞受容体相補性決定領域3のアミノ酸配列から検討を行った。治療前原田病17例中13例の末梢血CD4陽性T細胞で共通のクローン認められた。原田病以外のぶどう膜炎、治療後ではこれは認められなかった。このクローンを検出する定量PCRを実施したところ、原田病14例中8例(2010までには発症症例)で検出されたが、2011年以降に発症した症例では検出されなかった。今後は他のCDR3クロノタイプの検討を進める必要がある。この結果は2015年日本眼科学会総会で報告した。
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