網膜色素上皮細胞により誘導される制御性T細胞(Treg)は、マウスにおいて活性化T細胞の細胞分裂と炎症性サイトカインを強く抑制する。さらに、Tregの中のnon-suppressivな分画を除去することにより、非常に強力なTregを誘導でした。このsuppressive分画の網膜色素上皮細胞により誘導されたTregはマウスの実験的自己免疫性ぶどう膜炎を抑制した。ヒトにおいてはTGFβの前刺激を加えることによりマウスと同様にTregを誘導できた。これらの研究成果は、ヒト網膜色素上皮細胞により誘導されるTregは非感染性ぶどう膜炎の治療に応用できることを示している。
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