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2013 年度 実績報告書

アミロイドbを標的とした加齢黄斑変性・緑内障の早期診断・治療に向けた新規戦略法

研究課題

研究課題/領域番号 23659808
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

大野 京子  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30262174)

研究分担者 森田 育男  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (60100129)
キーワードglaucoma / optic nerve / amyloid
研究概要

我々は、加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)発症を惹起する原因物質として、ドルーゼン内に蓄積しているアルツハイマー病発症の原因物質であるアミロイドベータがAMDの重要な原因物質であることを解明したが、さらに最近では、緑内障における網膜神経節細胞死に先行して網膜内層に網膜神経線維に沿ってアミロイドベータが蓄積していることが明らかとなった。以上のことはこれまで、別の疾患と考えられてきたAMDと緑内障がアミロイドベータ蓄積という共通の発症プロセスを有する可能性を示唆するものである。そこで今回、AMDと緑内障に対し、アミロイドベータを標的とした早期診断、早期治療に向けた新規戦略法を確立することを目的として研究を行った。まずin vivoで眼底アミロイドベータ画像を可視化するシステムを構築し、アミロイドベータ蓄積がみられる症例を早期に同定し、アミロイドベータを標的とした特異的な早期治療を確立することを目的とした。ヒトアミロイドベータの凝集型においてラマン分光を解析し、特異的な波長の検出に成功した。さらにマウスの眼底の網膜下に凝集したアミロイドベータを注入し、そののちに尾静脈からアミロイドベータを標識する蛍光色素であるPiBを注入し、その後に眼球を摘出し、網膜のフラットマウントを蛍光顕微鏡で観察した。その結果、網膜下に一致した蛍光発色を認め、特異的に網膜下のアミロイドベータを検出できた。また、neprilysin欠損マウスにおいて同様に眼球を摘出しPiB標識によるアミロイドベータ検出を試みたが、アミロイドベータ蓄積量の違いにより検出は難しかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Analyses of Shape of Eyes and Structure of Optic Nerves in eyes with Tilted Disc Syndrome by Swept-source Optical Coherence Tomography and Three Dimensional Magnetic Resonance Imaging.2013

    • 著者名/発表者名
      Shinohara K, Moriyama M, Shimada N, Nagaoka N, Ishibashi T, Tokoro T, Ohno-Matsui K
    • 雑誌名

      Eye

      巻: 27 ページ: 1233-1241

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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