研究概要 |
難治性新生児疾患である先天性食道閉鎖症Gross A型の新たな治療法の開発を目的として、ウサギを用いたレチノイン酸過剰投与による食道閉鎖症の中動物モデルの作成を試みた。 異なる妊娠日数、薬剤投与量で、オールトランスレチノイン酸40, 80, 120mg/kg、13-シスレチノイン酸20mg/kgを単回投与した。オールトランスレチノイン酸120mg/kgを投与した母獣に2匹の胎仔溶解を認めたが、他の胎仔には外表奇形や食道閉鎖症を認めなかった。レチノイン酸は、少量の薬剤を連日投与する事で奇形発生が報告されているが、今回の研究からは単回投与では明らかな奇形を得られなかった。
|