研究課題/領域番号 |
23659826
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小山 明彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (70374486)
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研究分担者 |
山本 有平 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70271674)
古川 洋志 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00399924)
舟山 恵美 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10533630)
林 利彦 北海道大学, 大学病院, 助教 (00432146)
齋藤 亮 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (70507574)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 唇顎口蓋裂 / 骨再生医療 / バイオセラミックス / ゼラチンハイドロゲル |
研究概要 |
(1) 薬剤徐放機能を有するゼラチンハイドロゲルの水分含有率等を比較検討し、生体内での至適崩壊性を確認した。また同ハイドロゲルの作製法を学び、作製に成功した。(2) 骨伝導能を有し、骨欠損創の形態・体積を一定期間維持するための、バイオセラミックスに関する基礎的データを集積した。ベータ型リン酸三カルシウム(以下beta TCP)の適正性を検証した。バイオセラミックスの骨孔構造の検証を行った。バイオセラミックスの移植に適する形状に関して検討した。(3) ゼラチンハイドロゲル・beta TCP複合体形成方法に関する検討を行い、一定の層状構造、すなわちサンドイッチ状の形態とすることが臨床的にも有用と判断した。ゼラチンハイドロゲルの移植量・形態とゼラチンハイドロゲルの体積(厚み・表面積)に関して、予備実験による基礎的データの収集を行った。(4) 非長管骨に対する骨再生を検証すべく、ラット頭蓋骨欠損モデルを作製した。既存の文献を参照し、ラットの種類・性別・週齢数を検討した。動物実験指針に準じて、麻酔方法、投薬処置、手術方法、並びに組織採取の時期と方法に関する計画書を作成した。(5) 上記動物モデルに対して、骨増殖因子・ゼラチンハイドロゲル・beta TCP複合体を移植する実験を開始し、進行中である。複合体投与なし群(コントロール群)の手術を成功し、放射線学的検査および組織学的検討を実施した。また、増殖因子の水溶液投与群と徐放システム下投与群に関して、順次動物手術を進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ゼラチンハイドロゲルとbeta TCPの適当な複合体形成方法を確率することが初年度の関門であると計画していた。予定のプロセスが進行し、動物を用いた基礎的実験に入ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
現在進行中の、ラットモデルに対する、骨増殖因子・ゼラチンハイドロゲル・beta TCP複合体移植実験を推進し、一定数をクリアした段階での有意差を検証する。本実験に基づき、顎裂骨欠損により近似した動物実験を行う計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
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