• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

唇顎口蓋裂治療における再生医学~機能性Scaffoldを応用した顎裂再建

研究課題

研究課題/領域番号 23659826
研究機関北海道大学

研究代表者

小山 明彦  北海道大学, 大学病院, 講師 (70374486)

研究分担者 山本 有平  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70271674)
古川 洋志  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00399924)
舟山 恵美  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10533630)
林 利彦  北海道大学, 大学病院, 助教 (00432146)
齋藤 亮  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (70507574)
キーワード唇顎口蓋裂 / 骨再生医療 / バイオセラミックス / ゼラチンハイドロゲル
研究概要

(1) 前年度に確認した条件で、バイオセラミックス(beta-TCP)+増殖因子(granulocyte colony-stimulating factor, G-CSF)の徐放システム(ゼラチンハイドロゲル)複合体を、ラット頭蓋骨欠損モデルに移植する手術を施行した。
(2) 動物実験計画に則った数のラットに対して施術を行い、放射線学的検査(soft X-ray, DEXA)および組織採取を全例完了した。
(3) 各種検証を行った結果、組織学的検討(Hematoxylin-eosine, Aniline-blue staining)において、再生骨量およびバイオセラミックスの生体分解性において一定の知見を得た。
(4) 具体的には、バイオセラミックス単独移植群とバイオセラミックス+非徐放性増殖因子添加群に対して、バイオセラミックス+一定用量増殖因子を徐放化して付加した群の骨再生量とバイオセラミックスの生体分解性が優れる結果を得た。
(5) また、骨再生量は増殖因子に対して用量依存性ではなく、一定の至適用量が存在する結果を得た。バイオセラミックスの生体分解性においても、一定の至適用量が存在することが示された。これらの検査値に対して統計学的解析を施行し、有意差を検出することができた。
(6) 本研究成果は、頭蓋骨領域においてバイオセラミックスの有する骨伝導能および生体分解性の双方を徐放化増殖因子が付加し、かつ至適用量を解明した点で新規性がある。現在論文化を進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一定数の動物実験が完了し、かつ得られたデータを分析した結果、骨再生医療において新規性のある有用な知見を得ることができた。

今後の研究の推進方策

前述したバイオセラミックス+至適用量の徐放化増殖因子による骨再生が、従来用いられてきた自家骨移植と比較し優位あるいは非劣性を示すことができるか動物実験を進行させている。本データの解析が必要である。また、一連の研究成果を論文化する作業を行う計画である。

次年度の研究費の使用計画

未解析データの分析処理にかかる費用、専門学会への参加・発表にかかる費用、および論文化にかかる費用として使用する計画である。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi