ウサギ軟骨細胞からなる細胞集合体中での軟骨細胞活性の向上と軟骨分化を促進させるために、ハイドロゲル粒子を混合した細胞集合体を作製した。in vitroにおいて軟骨細胞単独集合体に比べ、ハイドロゲル混合の細胞集合体では、細胞の長期生存およびグリコサミノグリカンの生産量増加をすることを確認した。ハイドロゲルの混合がin vitroでの軟骨細胞の活性および軟骨分化を促進させることが確認できたため、in vivoの実験を行った。軟骨細胞単独集合体およびハイドロゲル混合軟骨細胞集合体をin vitroで作成し、作成した集合体をそれぞれヌードマウス皮下に移植した。移植1か月後にサンプルを回収。ハイドロゲル混合軟骨細胞集合体を用いた群において有意に軟骨形成を認めることが確認できた。 現在さまざまな条件のハイドロゲル粒子を用いた細胞集合体を作製し、in vitro / in vivoにおける作製条件の最適化を行っている。今後形成された軟骨の質、ハイドロゲル混合の有効性のメカニズムについても検討する予定である。
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