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2011 年度 実施状況報告書

生体内再構成皮膚を用いた新規ケロイド動物モデルの作製

研究課題

研究課題/領域番号 23659835
研究機関自治医科大学

研究代表者

宮崎 邦夫  自治医科大学, 医学部, 助教 (20528591)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードケロイド
研究概要

自治医科大学倫理委員会の承認と患者に対するインフォームドコンセントのもとに、正常瘢痕・肥厚性瘢痕・ケロイドの患者から切除した検体から、皮膚角化細胞と皮膚線維芽細胞を分離・継代・保存した。それらの細胞を、免疫不全マウスの背部にとりつけたダブルチャンバー内に移植して12週間経過観察することにより、ヒト由来の再構成皮膚を免疫不全マウス背部に作製することに成功した。 これらの予備実験の結果、正常皮膚由来細胞から作製した再構成皮膚は、外見上ほぼ正常な皮膚であったのに対して、ケロイド由来細胞から作製した再構成皮膚は、ケロイドと同様の肥厚・拘縮した硬結を形成しており、少なくともケロイドの性質の一部を再現しているものと考えられた。 これらの結果を受けて、現在正常皮膚・正常瘢痕・肥厚性瘢痕・ケロイドそれぞれに由来する角化細胞・線維芽細胞を移植したモデルを作製中である。今後はケロイド由来再構成皮膚がどの程度ケロイドの性質を保持しているかを免疫染色などによって確認した後、ステロイド局所注射や放射線照射といった実際にケロイドに使用されている治療を再構成皮膚に対して行うことにより、我々のモデルが治療の評価などに使用可能かどうかを調査していく予定である。 ケロイドの動物モデルが存在しないことがケロイドに対する新規治療法の開発の障壁となっていたが、我々の計画が予定通りに進めば、我々のモデルを世界初のケロイド動物モデルとして報告できると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ予定通りに進行していると考えております。

今後の研究の推進方策

モデルを大量に作製して、予備実験の結果が正しいかどうか確認していく予定です。今年度中の論文投稿を目指しております。

次年度の研究費の使用計画

前年度とほぼ同様に、細胞培養液・マウス・各種試薬/消耗品の購入に使用予定です。

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公開日: 2013-07-10  

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