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2012 年度 実績報告書

オステオネットワーク獲得機構の解明を目指した挑戦的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23659854
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

山口 朗  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00142430)

キーワード骨 / カルシウム貯蔵庫 / 破骨細胞 / 進化
研究概要

1)ラット骨組織のカルシウム貯蔵庫としての機能の解析
ラットを低カルシウム食で飼育し、カルシウム欠乏状態にすると大腿骨遠心部の海綿骨(軟骨内骨化部)が急速に減少することをマイクロCTで確認した。また、ラットを低カルシウム食で飼育し、大腿骨の海綿骨と皮質骨及び頭頂骨の骨量減少の経時的変化をマイクロCTと組織学検索により解析し、カルシウム欠乏の状態ではこれらの骨の中で海綿骨における骨量減少が皮質骨に比べて早期に出現する傾向を確認できた。
2)カエル骨組織のカルシウム貯蔵庫としての機能の解析
アフリカツメガエルは生涯水中で生活する水生ガエルであるが、ウシガエルなどは水中と陸上の両方で生活する陸生ガエルである。陸生ガエルでは、耳のリンパ嚢(我々の耳石が入っている部に相当)が脊椎に沿って尾部まで延長し、傍脊椎石灰嚢(paravertebral lime sac: PVLS)を形成しており、PVSLは炭酸カルシウムからなる石灰化物を含んでいる。哺乳類は炭酸カルシウムを生理的に利用することができないが、カエルでは生理的に炭酸カルシウムを利用できるために、PVLSが陸生ガエルのカルシウム貯蔵庫ではないかと考えられている。この考えはカエルのカルシトニン分泌器官である後鰓体を除去するとPVLSの石灰化物が減少し、血清カルシム値が上昇する現象により支持されている (Yaoi Y, et al. Endocrinology 144:3287,2003)。本研究では、このような陸生ガエルの特性を生かし、成長ウシガエルを用いて以下の実験を行った。その結果、後鰓体除去群、後鰓体除去群+カルシトニン投与群、擬似手術群、擬似手術+カルシトニン投与群の4群のカエルの大腿骨内骨膜面の骨吸収窩を走査電子顕微鏡で解析した所、各群間で明瞭な骨吸収窩の差異は確認できなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 種々の脊椎動物における骨細胞ネットワーク2012

    • 著者名/発表者名
      山口朗
    • 雑誌名

      CLINICAL CALCIUM

      巻: 22 ページ: 71-76

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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