メダカと哺乳類の破骨細胞分化がどのように関わっているのかを検討するため、そのマスター分化因子であるRANKLと、マスター転写因子であるNFATc1ノックアウトメダカの創出と異常解析を行った。すでにTilling法によって成功した、哺乳類の破骨細胞分化における主要分化因子であるRANKLのノックアウトメダカは、主要な破骨活性を失っており、メダカにおいてもRANKLは主要な破骨分化因子であることが明らかになった。さらに興味深いことに、数は少ないが破骨細胞が存在することが見いだされ、RANKLを介しない破骨細胞分化の存在が明らかになった。メダカに2種類存在するNFATc1については破骨細胞に特異的なNFATc1を明らかにし、そのノックアウトメダカの作出に成功した。
|