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2011 年度 実施状況報告書

異所性酵素によるDNAメチル化とモノアミン神経障害

研究課題

研究課題/領域番号 23659873
研究機関岡山大学

研究代表者

北山 滋雄  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80177873)

研究分担者 十川 千春  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10253022)
十川 紀夫  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30236153)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード遺伝子 / エピジェネティクス / シグナル伝達 / 脳神経疾患 / 発現制御 / カテコールアミン
研究概要

遺伝子発現のエピジェネティックな調節機構であるDNAメチル化の異常は,細胞生存にとって重要な影響をもたらす。ドパミン神経の選択的変成脱落を特徴とするパーキンソン病(PD)においてその発症に遺伝的因子の関与は知られているが,エピジェネティックな機構の関与については明らかでない。本研究の目的は,異所性に核に発現するカテコールアミン代謝酵素がDNAメチル化をもたらすこと,それが緩徐な細胞死に係わることを明らかにすることである。このためカテコールアミン代謝酵素であるCOMT/PNMTの核内発現とそれがもたらす過剰あるいは異常なDNAメチル化の状態を明らかにすべく,カテコールアミン神経細胞の表現型を備えるSK-N-AS細胞を用いて解析を行った。血清除去によるストレス下でPNMTの発現が上昇し,それに伴い核内への移行が生じた。この時,総量としてのDNAメチル化には変化が認められなかった。メチル化のパターンに変化が現れているか否かを今後解析する予定である。また,核移行シグナルを付加したCOMT, PNMT cDNAを発現ベクターに組み込み,SK-N-AS細胞に導入する系を現在作成中であり,これを用いることでより詳細なDNAメチル化の動態を解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究は当初の計画に沿って進行しており,不測の事態は特に生じていない。

今後の研究の推進方策

メチル化のパターンを解析し,血清除去により生じるメチル化遺伝子の同定を行う。核移行シグナルを付加したCOMT, PNMT cDNAを用い,SK-N-AS細胞でより詳細なDNAメチル化の動態を解析する。

次年度の研究費の使用計画

繰り越した費用は発現用コンストラクトの作成に要するもので,H23年度末から次H24年度にかけ使用するので,次年度の研究計画に大きな変化はなく,次年度研究経費は当初の計画通りに執行する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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