研究分担者 |
角 美佐 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90284702)
佛坂 由可 長崎大学, 大学病院, 講師 (10244089)
片山 郁夫 長崎大学, 大学病院, 助教 (80295089)
田川 一夫 長崎大学, 大学病院, 診療放射線技師 (00380931)
佐々木 美穂 長崎大学, 大学病院, 助教 (10437874)
榮田 智 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80325662)
市川 陽子 長崎大学, 大学病院, 助教 (90380857)
角 忠輝 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80284701)
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研究概要 |
本年度は前年度の華結果を受けて、実際の臨床で遭遇する転移リンパ節内に認められる低酸素分圧領域hypoxic areaを対象として、その部のMRおよびUS画像上の特徴を解析し、それらを摘出したリンパ節の病理組織像とを比較することで、リンパ節内に生じたhypoxic areaの画像上での特徴を明らかにして、今後の臨床に役立つ情報を得ることを目的とした。本年度の研究では従って、頭頸部がん患者から得られた節外進展(28個)を有する転移リンパ節(28個)とENSを有しないリンパ節(26個)を対象とした。ENS陰性の転移リンパ節と比べると、ENS陽性転移リンパ節は、より大きく(21±9mm US.14±4mm)、US上の転移リンパ節外形の不規則さの出現頻度も高く、(75名 VS 12名)、MR上、境界消失、フレアー、およびきょし状辺縁のそれぞれのサインの出現率も高かった(93名,89名,および82名 VS 46名,19名,および19名)。また、ENS陽性転移リンパ節では低酸素分圧によって生じた繊維化を示唆する低エコー領域が多く認められた。これらの結果は第32回歯科放射線学会 九州・関西合同地方会(福岡)で発表し、加えて、Eur J Radiology 2012,81:3326-3331に公表した。
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