今後の研究の推進方策 |
今後の研究計画として昨年度より持ち越したTGC-CMによる幹細胞の象牙芽細胞への分化実験を含め以下のような実験計画で行う。1.TGC-CMによる幹細胞の象牙芽細胞への分化実験2.生体内での硬組織誘導実験:平成23年度に作成した各グループ21日目の細胞をtrypsin処理により収集し、リン酸カルシウムScaffold(Skelite)に細胞を付着させ、24時間静置後、エーテル麻酔下で生後8週齢のwild-typeラットの背部皮下にScaffoldを埋入し、埋入後2,4,6,8週目にScaffoldを摘出し以下の検索を行う。1)組織学的検索:摘出したScaffoldを4% paraformaldehyde で固定し、10%EDTAにて脱灰後、通法に従いパラフィン切片を作成しHE,AZAN,EVG,TRAPなどの染色を施し、基質形成を中心に組織学的に検索する。また、一部のサンプルは凍結切片作成に用いる。2)免疫組織学的検索:上記のパラフィン切片あるいは凍結切片を用い、象牙芽細胞マーカーに対する1次抗体を用い、細胞の形質発現および産生された細胞外基質の性状を検索する。3)電顕的検索:一部のScaffoldは2%glutaraldehyde固定後、未脱灰のまま通法に従いSEMおよびTEM観察を行い、細胞および基質の微細構造を検索する。4)RT-PCRによる遺伝子発現の検索:一部のScaffoldは粉砕後、TRIZOLを用いRNAを抽出し、象牙芽細胞マーカーの発現をGAPDHを基準に検索する。
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