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2012 年度 実績報告書

骨再生開始の核として働く人工石灰化球の創製

研究課題

研究課題/領域番号 23659909
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 治  東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (60374948)

研究分担者 島内 英俊  東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (70187425)
鎌倉 慎治  東北大学, 大学院医工学研究科, 教授 (80224640)
穴田 貴久  東北大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (30398466)
キーワード石灰化球 / タンパク質 / 骨再生
研究概要

平成24年度は人工石灰化球に導入する細胞のin vitroにおける成長因子の効果を調べるとともに,アルギン酸ゲルに細胞および結晶の導入を行い,人工石灰化球の操作性,細胞のアクティビティーを調べた.また導入する結晶の作製を試み,Fを導入したHAの前駆体の溶解性を持ち,かつHAの構造を持つF含有リン酸カルシウム機能性粒子の開発に成功した.骨芽細胞様細胞(マウス骨髄由来間質細胞)に成長因子としてリポタンパク等を加え通法による培養後に骨芽細胞の分化マーカーであるアルカリフォスファターゼ活性を測定した.成長因子の添加では分化が抑制されなかったことから石灰化球への導入の候補物質であると考えられた.アルギン酸ゲルをCa溶液内へガス流入によりバルブ経由で吐出し,球状ゲルを作製した.種々のサイズの球状ゲルの作製が可能であった.また,リン酸カルシウム粒子のゲルへの導入も可能であり,リン酸カルシウム粒子が含有されてもゲルの形態が球状に近い状態に保たれた.一方,球状ゲルへ骨芽細胞様細胞およびリン酸カルシウム粒子を導入し,細胞の増殖を調べたところ,良好な生存性が保たれることがわかった.
本研究から所期に設定した人工石化化球のプロトタイプが作製できることがあきらかとなった.今回の成果に基づいて,ゲルに含有させる細胞の種類,成長因子の種類,およびそれらの濃度,リン酸カルシウム粒子の混合条件を検討する次のステップの開発を立案する計画である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Structural, morphological and surface characteristics of two types of octacalcium phosphate-derived fluoride-containing apatitic calcium phosphates.2012

    • 著者名/発表者名
      Shiwaku Y, Anada T, Yamazak H, Honda Y, Morimoto S, Sasaki K, Suzuki O
    • 雑誌名

      Acta Biomater

      巻: 8 ページ: 4417-4425

    • DOI

      10.1016/j.actbio.2012.07.041

    • 査読あり
  • [学会発表] 注入可能なリン酸オクタカルシウム/ヒアルロン酸複合体材料の皮質骨造成効果.2013

    • 著者名/発表者名
      鈴木堅太郎, 穴田貴久, 今泉秀樹, 宮武尚央, 井樋栄二, 鈴木治
    • 学会等名
      第34回東北骨代謝・骨粗鬆症研究会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20130202-20130202
  • [学会発表] リン酸オクタカルシウム(OCP)のin vitro生体適合性評価.2012

    • 著者名/発表者名
      森元慎二,穴田貴久,本田義知,鈴木治
    • 学会等名
      平成24年度秋期第60回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      九州大学(福岡)
    • 年月日
      20121013-20121014
  • [備考] 東北大学大学院歯学研究科 顎口腔機能創建学分野 HP

    • URL

      http://www.cfe.dent.tohoku.ac.jp

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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