研究課題/領域番号 |
23659913
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
泉 健次 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80242436)
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研究分担者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
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キーワード | エイジング / PPARgamma / アゴニスト / PTEN |
研究概要 |
使用薬剤はPPARγアゴニスト2種(シグリタゾンとロジグリタゾン)とPPARγアンタゴニスト(GW9662など)および無処置の合計4群とし、薬剤添加培地で口腔粘膜細胞を継代し50日をエンドポイントに連続培養したが、長期培養期間の結果は、薬剤や細胞ごとに非常にばらついた。30日目において細胞を分取し細胞発現型、細胞周期、創閉鎖アッセイ、コロニー形成能を検索、ウェスタンブロッティング法を用い、PPARγ1,PTEN, phospho-Akt(Ser473), Keratin4/13などのタンパク発現を確認したが、バックグラウンドが強く、きれいな判定がこんなんであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
PPARγアゴニスト、アンタゴニストによる細胞の反応に個人差が大きく、一定の傾向を得られないことが障害となっている。これに加えて、購入した抗体を用いたウェスタンブロットの結果がバックグラウンドが異常に高く、うまく評価しきれていない。
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今後の研究の推進方策 |
薬剤添加培地で50日間培養した細胞で、11日間の三次元培養で上皮再生能を組織学的に評価し、免疫組織化学的にはKi-67、Keratin15などの発現を検索する。さらに三次元培養を50日間続け上皮恒常性維持が可能か検索することを予定したが、薬剤ではなく、低酸素環境下での培養方法に転換する予定である。これは、PPARγ-PTEN連携の検索から離れてしまうが、低酸素はAktシグナル経路に影響するので、最終年度はAktシグナル経路にむしろ注目して研究を継続する。
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次年度の研究費の使用計画 |
細胞培養器具、細胞培養液、組織切片作成用の消耗品と、各種免疫染色用の抗体を購入する。
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