低酸素環境における口腔粘膜上皮細胞のWST-8 活性とGLUT-1 発現は好気性から嫌気性による解糖系にシフトしていると示唆された。また細胞周期は低酸素環境でG0/G1期で停止している所見を示した。加えてp21の発現を同時にみたところ、p21発現は低酸素環境で発現が低下しており,どちらかというと低酸素では細胞はG1期で回っていることがわかり、これはコロニー形成能が高かったことと一致する所見であった。最後に3次元培養口腔粘膜で上皮の恒常性を通常期間、および長期間培養して組織学的に観察したところ、低酸素環境培養においてよりよく恒常性が保たれていた。
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