現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでにマウス骨延長を解析して下記4点を明らかにし、Fujio, M., Yamamoto, A., Ando, Y., Shohara, R., Kinoshita, K., Kaneko, T., Hibi, H., et al. (2011). Stromal cell-derived factor-1 enhances distraction osteogenesis-mediated skeletal tissue regeneration through the recruitment of endothelial precursors. Bone, 49(4), 693-700. doi:10.1016/j.bone.2011.06.024に発表した。1)幹細胞集積の実体:骨延長過程で Sca-1 陽性幹細胞の集積部位を2カ所同定した:延長間隙(GAP)と髄質/仮骨境界 (MCI: medulla and callus interface)領域、2)集積する幹細胞の種類:二つ集積部位を構成する幹・前駆細胞の種類が異なることを見いだした、3)集積因子の特異性:ケモカイン SDF1 は EPC に特異的な集積因子として機能する、間葉系幹細胞の集積には別のファクターが重要な役割を果たすことを見いだした、4)SDF1の局所投与:血管系細胞の集積を促し、早期の仮骨形成(治癒)が可能となった。
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