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2011 年度 実施状況報告書

ヒト型抗GTF抗体をイネに産生させた食べるう蝕予防ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659968
研究機関長崎大学

研究代表者

藤原 卓  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00228975)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードう蝕 / ワクチン / GTF / イネ
研究概要

本研究はう蝕予防のためのワクチンを作成する試みとして,これまで数多く行われてきた能動免疫による抗体の誘導ではなく,抗体を作成して,これを直接作用させる受動免疫によるワクチネーションの手段をとっている.また最初に誘導する抗体はマウス由来であるが,このマウス型抗体から遺伝子組換えを行ってヒト型抗体に改変し,ヒトにおける適応性の向上を図る.さらに抗体の作用手段として,最終的には植物(イネ)に抗体産生遺伝子を導入し,米に抗体を産生させて,食べられる安全性の高いワクチンをつくりだすことを目的としている.今年度は,計画にしたがい,Streptococcus mutansのグルコシルトランスフェラーゼ遺伝子(gtf)のシグナル配列直下の可変領域(VR)に対するDNAワクチンプラスミドを作成し,マウスに免疫を行った.免疫したマウス抗体価を調べると,抗体価の比較的高い個体が認められ,その血清ではグルコシルトランスフェラーゼの活性の抑制も認められた.(研究発表の1)そこで,この抗体価高い個体からハイブリドーマ作成を試みた.しかしながら,年度内には結果としてハイブリドーマを得るに到らなかった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

最初の段階であるハイブリドーマの作成が終了せず,その先に進めなかった.DNAワクチンのマウスへの免疫は動物実験,DNA組換え実験であり,多数の個体を行うためには費用がかかるため,数多く行えなかったことが理由の1つと考えられる.またより抗原性の高い領域を再検討する必要もあると考え,抗原決定部位の再解析をおこなった.

今後の研究の推進方策

ハイブリドーマの作成を進めるとともに,先に植物への遺伝子導入法の確立を進める予定であるが,予算的に今年度以上の個体数を行う事は困難かもしれないので,先に植物への遺伝子導入法の確立をめざす.

次年度の研究費の使用計画

植物への遺伝子導入に必要な試薬,器材の購入.および情報収集のための旅費等

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Novel Epitopic Region of Glucosyltransferase B from streptococcus mutans2011

    • 著者名/発表者名
      T. Hoshino, Y. Kondo, K. Saito, Y. Terao, N. Okahashi, S. Kawabata, and T. Fujiwara
    • 雑誌名

      Clinical and Vaccine Immunology

      巻: 18 ページ: 1552 -1561

    • DOI

      10.1128/CVI.05041-11

    • 査読あり

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公開日: 2013-07-10  

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