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2013 年度 実績報告書

ヒト型抗GTF抗体をイネに産生させた食べるう蝕予防ワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659968
研究機関長崎大学

研究代表者

藤原 卓  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00228975)

キーワードう蝕 / ワクチン / GTF / イネ
研究概要

本研究の目的は,う蝕予防のためのワクチンを作成する試みとして,一般的に行われている抗原の投与による能動的な免疫誘導ではなく,抗体を投与することによる受動的免疫を手段として想定している.さらに投与する抗体は,一般に用いられる羊,馬,やウサギ,ラットといった動物由来ではなく,より安全性の高い食物として用いられているイネにヒト型抗体を産生させることを最終目的とした.
前年度にターゲットとするグルコシルトランスフェラーゼ遺伝子(gtf)の解析を行い,この遺伝子が,口腔由来のレンサ球菌に特異的に局在して存在していること,進化論的にStreptococcus mutansのgtf遺伝子の由来が,乳酸菌に存在するよく似たグルコシルトランスフェラーゼの遺伝子にあることをあきらかにした.このことは,う蝕の予防のためには,S.mutansだけでなく,古くからう蝕原因菌の1つと言われてきた乳酸菌についても,再評価する必要性を示唆することとなった.そこで今年度では,小児の口腔内の乳酸菌のレベルの再評価をおこなった.
またクローニングしたgtf遺伝子を植物に組み込む手法の確立を目指したものの,十分な結果を得ることができなかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ミュータンス菌は,いかにむし歯菌に変身したのか?2014

    • 著者名/発表者名
      星野倫範,藤原 卓
    • 雑誌名

      DENTAL DIAMOND

      巻: 39 ページ: 164-170

  • [雑誌論文] Streptococcus mutansグルコシルトランスフェラーゼBの抗原部位の解析と抗齲蝕ワクチン開発への展望2013

    • 著者名/発表者名
      星野倫範
    • 雑誌名

      小児歯科学雑誌

      巻: 51 ページ: 317-325

    • 査読あり
  • [学会発表] 当科母親教室を受診した8か月児の口腔内細菌叢2013

    • 著者名/発表者名
      西俣はるか,斉藤幹,星野倫範,日高聖,佐藤恭子,藤原卓
    • 学会等名
      第51回日本小児歯科学会総会
    • 発表場所
      長良川国際会議場,岐阜
    • 年月日
      20130523-20130524

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公開日: 2015-05-28  

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