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2013 年度 実績報告書

咬まない食事は何が問題なのか?-食形態が咀嚼運動調節機構に与える影響を解明する-

研究課題

研究課題/領域番号 23659971
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

赤坂 徹  神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60316263)

キーワード三叉神経中脳路核 / GABA(A)受容体 / splicing variant / 咀嚼 / 吸綴
研究概要

平成25年度は三叉神経中脳路核(Vmes)ニューロン細胞体から抽出されたGABA(A)受容体のmRNAの解析を行った。
GABA(A)受容体は5つのサブユニットから構成されており(5量体)、このサブユニットは現在約20種程存在することが報告されているが、Vmesニューロンではこの中のα2、α5、β1、γ1、γ2サブユニットが発現している可能性が高いことが報告されており、これらのサブユニットのmRNAの発現をRT-PCR法を用いて確認した。この結果から従来、報告されていたα2、α5、β1、γ1、γ2サブユニットのmRNAの発現と従来報告がなかったレーザーマイクロダイセクション装置を用いたVmesニューロンからのmRNAの抽出を確認した。また5週齢の固形食と粉末食で育てたラットでGABA(A)受容体サブユニットをRT-PCR法にて解析したところ、粉末食で育てたラットは全てのサブユニットが検出される個体が認められたが、固形食で育てたラットはα2サブユニットおよびβ1サブユニットが検出されない傾向が認められた。また生後4日齢のラットで同様の解析を行ったところ、全てのサブユニットが検出された個体が認められた。これらの結果から出生直後のラットは従来報告されているサブユニットのmRNAの配列を持っているが、成長とともに一部のサブユニットにsplicing variantを生じ、その塩基配列に変化が起きていることが考えられた。また、この変化は吸綴から咀嚼へと摂食とその運動様式が変化することに関連があると考えられたが、この仮説を証明するデータは得られていない。

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公開日: 2015-05-28  

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