研究実績の概要 |
1.放射線防護服イメージの改善に向けた試み 防護服に対するイメージ「圧迫と緊張」を軽減するためのデザインについて提案することを目的とした。A大学デザイン専門家に放射線防護服改良の趣旨を説明し、同大学教育学部美術教育専攻学生2名を選抜、防護服イメージ改善のポイントを説明し、新規防護服の提案を募集した。その結果、デザインとアクセント、色、模様についての提案がされた。 2.性別にみたGMサーベイメータアラーム音に対するイメージ GMサーベイメータアラーム音に対する性差を明らかにすることを目的とした。音源はGMサーベイメータのアラーム音として放射性物質が少し付着している場合(約200cpm:以下A音とする)とかなり付着している場合(約2,000cpm:以下B音とする)の2種類とした。音源に対する不安や恐怖を感じる強度についてはVAS法(10㎝)を用いて測定した。音に対するイメージは難波ら(1991)が環境音のイメージ測定に用いた14対の形容詞を使用した。その結果、GMサーベイメータアラーム音に対するイメージには性差が認められ、放射性物質の付着が少ない音の場合は不安感が少ないものの、性差は顕著であった。
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