研究課題/領域番号 |
23659998
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
森 淑江 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (90150846)
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研究分担者 |
辻村 弘美 群馬大学, 保健学研究科, 講師 (70375541)
齋藤 恵子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (50369378)
李 孟蓉 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (60412988)
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キーワード | 途上国 / 看護 / 家族 / 看護師 / 役割 / 国際研究者交流 / アジア |
研究概要 |
H24年度は前年度に引き続きアジア諸国に派遣された青年海外協力隊隊員138人の報告書の分析を行うとともに、帰国した隊員に面接調査を行い、各国の患者家族と看護師が患者に対して行っているケアについて調査した。その結果、べッドメーキング、清潔ケア、更衣、体位変換、移送、食事介助などの日常生活援助については家族が重要な役割を果たしていることが明らかとなった。一方看護師は創傷ケア、注射、予防接種などを主に行っていた。出産に関しては、家族は産痛緩和ケア、心理的援助を行い、助産師は分娩の経過診断、分娩介助を行っていた。これらの結果については、第27回日本国際保健医療学会(H24年11月)で発表するとともに、第25回ICN4年毎大会(H25年5月メルボルン)で発表申請し、受理された。 これらの結果を踏まえて現地調査を計画し、ラオス、インドネシアを候補国として交渉と準備を行った。ラオスについては研究協力病院候補が得られ、病院関係者来日時に直接協議し、研究許可申請の手続きについて確認でき、協力を依頼した。インドネシアについては研究者の一人が研究協力候補の大学及び候補病院を訪問し、関係者と協議して協力の内諾を得た。2か国については研究許可申請書類を関係者の助言を得て作成している。 青年海外協力隊員に対する面接調査から得られたデータから、現地調査では構成的面接調査が適していると考えられ、調査項目について研究者間で検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現地調査を行うにあたって、各国の研究許可を得るための手続きが非常に煩雑であるため、当初計画より時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
青年海外協力隊看護職隊員の報告書および面接調査から得られた調査結果についての成果を第25回国際看護師協会4年毎大会、日本国際保健医療学会等で行い、論文を作成する。 インドネシアとラオスでの研究許可を申請し、許可を得た後に現地調査を実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究者を派遣してのインドネシアとラオスでの現地調査旅費、学会での成果発表のための旅費および参加費、研究許可申請のための翻訳費用に充当する。
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