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2012 年度 実施状況報告書

セルフケアを促進する入院前患者準備教育を担う入院支援看護師の創生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23660013
研究機関長野県看護大学

研究代表者

山崎 章恵  長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (50230389)

研究分担者 白鳥 さつき  長野県看護大学, 看護学部, 教授 (20291859)
キーワード術前患者準備教育 / 術前オリエンテーション / 術前訓練 / セルフケア / 入院支援看護師
研究概要

全国DPC対象病院1447施設を対象とした入院前術前患者準備教育の実施状況についての実態調査の分析を進めた。術前教育を実施している専門部門の責任者および外来師長を対象とした調査では,回収数289(回収率20.0%),うち281を有効回答とした。術前教育の専門部門を設置しているのは39施設(13.9%)だった。平均在院日数は17.2±22.0,入院から手術までの平均日数は2.2±2.5だった。入院期間の短縮化による患者への影響は,5項目中3項目で有意差がみられ,専門部門設置施設の方が影響を低く評価していた。術前教育の効果については,5項目中4項目で有意差がみられ,専門部門設置施設の方が効果を高く評価していた。専門部門施設では入院期間の短縮化による患者のセルフケアの獲得への影響を低く評価しており,手術に対する準備だけでなく術後のセルフケアの獲得にも効果があることが明らかとなった。外科病棟の看護師長を対象とした調査では,回収数571,うち564を有効回答とした。外科291(51.8%),消化器外科106(18.8%),呼吸器外科41(7.3%),循環器外科102(18.1%)だった。平均在院日数は14.4±4.1日で,入院から手術までの日数は,外科1.9±1.4日,消化器外科1.9±1.7日,呼吸器外科2.0±0.9日,循環器外科2.8±1.7日で,循環器外科の日数が長い傾向だった(p<.001)。術前教育の効果については一様に評価が高い一方,入院期間短縮化による影響は「患者の身体的準備」「患者の不安の緩和」「手術についての理解」について呼吸器外科が他の病棟よりも低い評価で,入院期間短縮化の影響を最も受けていないことが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度は入院支援看護師による入院前患者準備教育のセルフケア促進に対する効果の調査を実施する予定であったが,パンフレットや動画などの教育支援ツールの作成が遅れたために,この調査の実施にいたっていない。

今後の研究の推進方策

作成したパンフレットや動画などの教育支援ツールを用い,術前患者準備教育が手術や術後のセルフケア獲得にどのような効果をもたらすか,調査を行う。引き続き,入院支援看護師の活動について,調査を実施する。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度の研究費は主として下記の目的のために使用する。
①動画視聴環境を整えるためのタブレット端末の購入。
②術前患者準備教育の従来法との効果比較調査のデータ分析。
③入院支援看護師の活動についての調査とデータ分析。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] DPC対象病院の術前患者教育の実態に関する研究(第1報)2012

    • 著者名/発表者名
      山崎章恵,高坂 梓,白鳥さつき
    • 学会等名
      第32回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20121130-20121201
  • [学会発表] DPC対象病院の術前患者教育の実態に関する研究(第2報)2012

    • 著者名/発表者名
      高坂 梓,山崎章恵,白鳥さつき
    • 学会等名
      第32回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20121130-20121201
  • [学会発表] DPC対象病院の術前患者教育の実態に関する研究(第3報)2012

    • 著者名/発表者名
      山崎章恵,高坂 梓,白鳥さつき
    • 学会等名
      第32回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20121130-20121201

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公開日: 2014-07-24  

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