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2012 年度 実施状況報告書

中小規模病院における看護職の人的資源管理の現状分析とキャリア開発プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 23660014
研究機関愛知県立大学

研究代表者

賀澤 弥貴  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (10363954)

キーワード中小規模病院 / 人的資源管理
研究概要

本研究の目的は、国内において約70%を占める地域に根ざした中小規模病院の看護の質の向上と看護職員の定着を促進するために、中小規模病院における看護職の人的資源管理に関する現状分析を行い、その上で中小規模病院に適したキャリア開発を検討するものである。
今年度は、質問紙作成にあたり、患者にケアを提供している看護要員(看護師、准看護師、介護福祉士、ヘルパーなど)に対する人的資源管理に関する内容を中心に、200床以下の中小規模病院の看護管理者から情報を収集した。その主な結果は以下のとおりである。1.看護師、准看護師、介護福祉士、ヘルパーたちが受けてきた基礎教育によって、患者の捉え方が異なる上に、意味のあるケアや関わり方よりも就業時間内に終了することを優先にする傾向がある。2.看護師、准看護師、介護福祉士、ヘルパーたちの職務規定が存在しないため、自己の職務内容をあまり理解していない。3.自らのキャリアを自らの意志で築いて行くことの重要性を認識している者が少ない。4.医療安全への体制・意識が希薄である。以上のように、200床以下の中小規模病院における看護要員の現状を垣間見ることができた。
2025年度の医療政策にむけて、今後ますます病院の機能分化の徹底と連携の更なる強化が進む中で、地域に根ざす中小規模病院での看護要員が果たすべき役割は大きくなると予想される。このことを踏まえると、このたびの結果より、看護師のみならず看護要員が一丸となって取り組めるキャリア開発を進める意義を再確認することができたといえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初、看護師に対するキャリア開発プログラムを構築する予定であったが、現状分析の結果、中小規模病院では看護師以外の看護要員によってケアが提供されているため、看護師、准看護師、介護福祉士、ヘルパーなどを含めたキャリア開発を考えていく必要性が生じた。そのため、基礎資料を得るために時間を要したので自己評価が最低ラインとなった。

今後の研究の推進方策

今後、中小規模病院と地域との連携はさらに強化されるため、地域に根ざす中小規模病院での看護要員が果たすべき役割は大きくなると考えられる。そのため、看護師のみならず、准看護師、介護福祉士、ヘルパーなどで担っているケアにおける質保証のためのデーダベースを見出し、中小規模病院における看護要員が一丸となれるようなキャリア開発の指標を構築していく。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度の未使用金が発生した分と平成25年度の研究費を合わせて、以下のように使用する予定である。
1.看護師スタッフ、准看護師、介護福祉士、ヘルパーへのインタビュー調査を実施する。
2.今までの調査結果を踏まえて質問紙を作成する。
3.質問紙の全国調査を実施する。
4.看護要員版のキャリア開発の指標を作成する。

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公開日: 2014-07-24  

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