研究課題/領域番号 |
23660018
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
大城 凌子 名桜大学, 健康科学部, 講師 (80461672)
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研究分担者 |
永田 美和子 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50369344)
鈴木 啓子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60224573)
武藤 稲子 名桜大学, 健康科学部, 講師 (00369547)
徳田 菊恵 名桜大学, 健康科学部, 助教 (90461673)
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キーワード | ケアモデル / ケアリング / 沖縄 / 文化 / セルフケア行動 |
研究概要 |
研究者らは、2006年から沖縄県北部地域において、ヘルスプロモーションの理念に基づく介入プログラムを展開し、沖縄のケアリング文化を基盤に、住民が相互に支えあい住民自身が健康づくりの主人公として成長することを支援するケアモデルの開発を目指している。今回、健康問題を抱える成人期男性のセルフケア行動を支援することを目的にアクションリサーチの手法を用いて「ゆいまーるプロジェクト」を展開した。介入プログラムには、文献検討及び対象地区の成人期男性の健康課題の分析結果から、グループ支援モデルが有益であることを確認し、成人期男性が健康づくりに取り組む場として「模合:頼母子講」(沖縄では親しい者同士が定期的に交流する機会として地域に根付いている)を活用し、メタボリックシンドロームへの予防医学的介入を行った。 その結果、健康生活習慣への動機づけとセルフケア行動の継続を助ける効果が認められ、健康状態の改善につながることが示唆された。成人期男性のセルフケア行動への支援として、個々の健康状態を把握するための知識の提供と確認、健康に関する体験や話題の共有、相互に支え合う仲間と刺激し合う関係の促進、交流を楽しむゆんたく(談笑)できる場づくり、目標を意識した個別プログラムの検討、効果の測定と評価指標の提供、健康問題に関する医学的介入の必要性の判断と医療機関との連携といったケアモデルを提示することができた。
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