研究課題/領域番号 |
23660026
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研究機関 | 新潟青陵大学 |
研究代表者 |
中村 悦子 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (60367422)
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研究分担者 |
鈴木 宏 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 教授 (20091704)
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キーワード | 外国人看護師候補者 / 学習支援 / 異文化 / 日本での生活 / 支援看護師 / 受け入れ反応 / 看護管理者 |
研究概要 |
1.平成25年度実施と結果 学習支援と合格者のフォローアップを行った。研究成果を明らかにするためにインタビュー調査を行った。対象は、EPA看護師、支援に関わった看護師、受け入れ施設の看護管理者である。研究発表は、看護師の外国人看護師との協働意識に影響する異文化受容態度との関連、外国人看護師受け入れ施設の支援と課題、外国人看護師候補者受け入れ支援をめぐって、これからの課題(交流集会)など6件の発表を行った。その他「外国人看護師支援に関する研究」(平成26年3月)ホームページを立ち上げた。 2.平成23年度~平成25年度の実施・結果、研究の意義 「外国人看護師候補者の看護師資格取得・教育に関わる大学の教育支援システム構築」に向け実施した。実施対象は3医療施設(新潟・長野・東京)で5人のEPA看護師。支援の大学教員は、3大学(新潟青陵大学・佐久大学・了徳寺大学)4人である。支援内容は①医学書院「系統別看護師国家試験問題WEB」をオンラインで使用し、学習支援を行った。②Skypeを使い、定期的に学習支援のために面接指導を行った。③ポートフォリオ(ゴールドシート、目標シート、インパクトシート)を使い、年2~3回訪問し、達成度や学習動機の支援を直接行った。結果、国家試験合格者は5人のうち1人であった。依然、国家試験合格率は低迷している。研究期間にEPA看護師が抱える問題(学習、生活、仕事)、また、支援に関わった看護師ならびに施設の看護管理者においても、支援に試行錯誤しており、解決の糸口の見えない課題を抱えていることがわかった。最終年度におけるインタビュー調査の結果は生の声である。この研究の意義として、個人に向けた支援だけでなく、国、地方自治体、地域の教育機関など、連携を強化し、支援のあり方に関する体制整備の再構築が必要であることを、明らかにすることができた。
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