本研究の目的は、レーザスペックル血流画像化法が糖尿病足病変患者のフットケアにおいて循環動態測定の指標として有用かどうかを検討する事である。健康人を対象とした温熱刺激および運動負荷前後の足背の血流測定の結果、サーモグラフィによる表面温度とは異なる末梢循環動態を反映し、画像は微細な血流変化が可視化でき、環境温度に影響を受け難いため冷え性の人の足先や発汗時の測定に有用性が認められた。また、糖尿病および透析患者の測定からは、血流データと足関節/上腕血圧比や腎機能等との関連性が示唆された。今後継続測定を行い検討を重ねる必要がある。
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