研究課題
挑戦的萌芽研究
嚥下体操による高齢者の認知機能増進のメカニズムに酸化ストレスが関与していることを独自に開発した筋電図法と電子スピン共鳴(ESR)法を用いて証明すること目的とした。筋電図による解析から嚥下体操を行うことは,若年者,高齢者ともに,嚥下関連筋の筋活動を円滑にし,嚥下を容易にすることが示唆された.また、健常者においては、嚥下体操を行うことにより、唾液中の活性酸素消去能が高くなっていた。これは嚥下体操を行うことで抗酸化システムを亢進する可能性が考えられた.これらの結果は, 活性酸素種の酸化ストレスによる脳血管疾患が原因である摂食・嚥下障害を防ぐことから、嚥下体操の誤嚥性肺炎の予防効果を示唆している。
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