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2011 年度 実施状況報告書

2型糖尿病をもつ就労者の二次予防に着目したセルフモニタリングプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23660049
研究機関愛知医科大学

研究代表者

高橋 圭子  愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50351151)

研究分担者 片山 清和  四日市大学, 経済学部, 准教授 (90387928)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード2型糖尿病 / セルフマネジメント / ICTツール
研究概要

2型糖尿病のセルフモニタリング・プログラムの開発にあたり,先行研究から2型糖尿病をもつ人々のセルフマネジメントを支援するICT関連の先行研究について文献検索を行い,2型糖尿病をもつ人々に求められるICTツールについて国内外の文献(システマティックレビューを含)44文献中19文献について検討し,現状および将来展望を明らかにした.検討項目は,ICTツールの目的と機能について分類するとともに,糖尿病の療養に関するプログラムについて整理した.更に,各々の研究がICTを対象者が使用するという前提で述べられた今後の課題について分類した.機能は,入力データの推移を表やグラフ形式で表示する機能,異常値の入力を警告する機能,異常値の場合,主治医に自動的にメール配信する機能,食事画像,携帯電話を用いたFeliCa認証機能を備え,通信にはSSL(Secure Socket Layer)通信を用いることで,セキュリティを確保する等の機能が配備され,実装技術としては,サーバーとPDAまたはWebでシステムが構成されているものが多かった.プログラムの内容は,糖尿病の療養に関するもの,介入方法,評価方法に分類された.介入方法は,殆どはICTツールを対象者が操作する形態をとっていたが,中には,直接介入として対象者へのフィードバックや薬剤指示,食事指導等を用いた直接介入や,電話/FAX訪問,家庭訪問等が併用されていた.プログラムの実施評価は,生化学的指標を明確なアウトカムとして報告しているものは7文献のみであった. 効率的な2型糖尿病のセルフマネジメントを支援するためのICTツールでは,利用者が記録する項目を選択できる自由度を持つ,フィードバック機能を備える,できるだけ正確なアウトカムを求められること等が確認された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

文献検討によるプログラムの構築の基盤作りに予定外の時間を要した.また,プログラム内容について,他職種(管理栄養士,薬剤師)からの意見等を求めた際,想定以上の時間をかけた討議が必要となったため,プログラムの概要の構築が遅れた.2型糖尿病の食事療法については,従来の食事療法でプログラミングするか,「タニタ食堂」方式を用いて対象者が興味をもって取りかかりやすくするかどうかの検討を続けている.また,運動療法について,運動量のカウント方法とモニタリング方法を研究者自身が実施しながら,継続性と不具合の検討を続けている.以上の理由から,プレテストの予定は今期9月-10月実施に変更した.

今後の研究の推進方策

他職種を含めた研究会を定期的に開催し,各々のモニタリングプログラムを構築していく.また,各々のモニタリングプログラムを統合したICTツールを完成させ,プレテストの9月-10月実施を目指す.

次年度の研究費の使用計画

物品費としてICTツール作成用PCの購入,旅費として研究ミーティング開催や研究発表,人件費・謝金としてプレテスト協力者や糖尿病専門医への謝金を計画している.

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公開日: 2013-07-10  

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