研究課題/領域番号 |
23660049
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
高橋 圭子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (50351151)
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研究分担者 |
片山 清和 四日市大学, 経済学部, 准教授 (90387928)
飯盛 茂子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (90310599)
森 莉那 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (90620063)
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キーワード | 2型糖尿病 / ソフトウェア / 継続支援 |
研究概要 |
【プログラム】 H25年度には,使用性の検討を最優先したプレテストでの評価を反映し、パソコンソフトの修正,本テストの実施を行った.プレテストでの評価は、被験者に対してソフトウェアの使用性テストを実施するとともに、on-line上でのモニタリング、療養の継続性等についてインタビュー調査を行った。主な評価は使用性・操作性・満足感に十分な評価が得られず、特に運動・食事療法については、指定した日付の入力済みのデータを表示するだけでなく、入力済みのデータの修正もできるようにパソコンソフトの更新に取り組んだ。更に、被験者がセルフマネジメントを継続しやすくなることを目指して掲示板機能と管理者用のページを追加した.これによって被験者同士がコミュニティを形成することができることと、被験者がいつアクセスしたかや,入力したデータが確認できるので、必要時には医療者の介入が可能になった. H25年10月、突然サーバー本体の電源が動作せず、コンソール画面でHDDのセクタを読めずHDDクラッシュと断定した。そのため、それまでに得られていたデータは全て消失した。プログラムを初めから組み直し、H26年4月から再度被験者を募集し直し、データ収集に入った。 【プレテストの公表について】 課題となったOn-line上の継続支援については、フィンランド糖尿病協会糖尿病センターの患者教育がICTの活用で効果を上げていることから、今後の支援のあり方の示唆を得るため、現地で研究の現状を報告しディスカッションを試みた。フィンランドにおける2型糖尿病対策は、生活習慣病遠隔モニター医療サービスの詳細なプログラムと効果・効率・費用が確保されていることと、国の歴史的背景に裏打ちされた徹底的な自律を目指した教育を基盤としていた。本研究への示唆は、療養法の継続支援というよりもモチベーションの維持への工夫であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
HDDクラッシュを体験し全てのデータを失ったため、データ収集が不可能となり延長申請した。 延長した今年度は現在概ね順調にデータ収集ができているが、中途離脱者もあるため、完遂する被験者数の確保は厳しい状況である。 プレテストの結果を踏まえて、掲示板機能を活用し、被験者の「今日の気持ち」の記録や掲示板に記入された内容について、研究者からこまめに返答をし被験者のモチベーションを維持できるように支援している。また、高齢の被験者から操作上の不具合や質問があった場合には適宜対応し、プログラムを洗練されているところである。
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今後の研究の推進方策 |
支援プログラムを再構築し、現在は目立った不具合なく稼働しているが、必要時は被験者からの意見を取り入れソフトのデザインは更新していく。 本テスト終了後は、データを分析・検討することによって2型糖尿病のセルフマネジメントを支援するプログラムの評価を行う。また同時に、研究結果をまとめ、看護系学会および情報工学系学会で報告する。
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次年度の研究費の使用計画 |
H25年10月、突然サーバー本体の電源が動作せず、コンソール画面でHDDのセクタを読めずHDDクラッシュと断定した。そのため、それまでに得られていたデータは全て消失した。 最初から作り直し、再開するためには新たなHDDの高額備品を購入する必要があり、今年度使用予定のものを全てキャンセルした。しかし、所属大学情報センターの協力もあり高額な出費を免れ、プログラミングを1月より再開することができたため、未使用額が発生した。 研究データの質的分析に有効なソフトウェア、被験者へのお詫びと謝礼、英文校正、学会参加費等を使用する。
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