母親は日常生活を通して出産への立ち会いに起因すると思われる子どもの言動を確認しており、当初3歳以上の場合現在も記憶が残っていると考えていた。全員が子どもと出産体験を共有できたことを肯定的に評価し、性に関する態度や、結婚・出産に際して話し合うための基盤になる体験だと表現し、家族の絆を強めたと表現した。 立ち会った子どもは、当初3歳以上の場合、出産前後の出来事を断片的に記憶していた。記憶は、赤ん坊の重さ、お臍の固さといった感覚や、嬉しかった、可愛がりたいと思ったといった情動を伴い表現された。全員が学校教育の中で関連する知識の習得と共に立ち会い体験を想起して知的な理解を深め、体験を再統合していた。
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