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2011 年度 実施状況報告書

光ブロードバンド回線を利用して病院内学級と原籍校を結ぶ学童の復学支援

研究課題

研究課題/領域番号 23660078
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

高野 政子  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (30316195)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード病院内学級 / 復学支援 / 原籍校 / 学童 / 光ブロードバンド
研究概要

本研究の目的は、治療のために入院期間が1か月以上の長期化することが予測される病院内学級に在籍する患児と家族に対する支援のため、病院と原籍校を結ぶシステムを開発し試行することである。 これまで3事例の小児がんの子どもに支援してきた。 平成23年度の活動計画では、引き続きA病院に入院した学童に支援の焦点をあてて実施する予定であった。しかし、対象学童に行うがん治療の経過に合わせて様子を見ている途中、本研究を対象児童に紹介された時期が遅くてTV会議システム環境を整備するための時間の確保できなかったなどで、対象事例への介入時期を失してしまい2事例に適応できなかった。 そのため、平成23年度の活動は、日本小児がん学会、日本療育学会など学会参加して、新規に復学支援や病弱教育についての情報収集を行い、研究方法を再検討する機会とした。子どものがんの治癒率は約80%にも上昇し、慢性疾患と同様に復学する子どもが増えていることから、学会などでも復学支援のセッションでは盛んに討論されていた。また復学支援マニュアルを使用している施設の研究報告などもあったが、すべての施設で作成していないこと、病棟における看護師の院内学級との連携が十分ではないことなどが考えられた。そこで、今年は全国の病院内学級のある病院の小児病棟の看護師長を対象とする調査研究を実施し研究論文としてまとめた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年度は大学学部教育や大学院の新規事業に時間をとり、本年度の研究を推進する時間を確保できなかったことなど研究に関する条件を調整できなかったことが理由である。

今後の研究の推進方策

現在、新規に入院している学童(小学校1年生)について、病院内学級に在籍する患児と家族に対する支援のため事例展開中である。A病院のほかに、新規に調査協力病院を開拓し事例数を増やし、論文としてまとめ発表する予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度は大学学部教育や大学院の新規事業に時間を使用し、本年度の研究を推進する時間を確保できなかった。次年度は新規の学校、病院での光ブロードバンド環境を設置する工事費とその維持費、インタビュー内容を整理するための人件費、病院内学級と原籍校の会議費、学校と複数の成果報告の学会参加旅費や、調査協力者に対する謝品などで使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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