視覚に障がいのある女性の周産期看護を実践した助産師の経験から当該女性の保健指導の在り方について検討した。その結果、助産師の経験は【経験のないことに対する戸惑いと対処】【出会いによって変化した印象や得たこと】【看護支援するときの基本的事項】【母乳育児獲得のための支援】【設備・環境に関する取組】5のカテゴリーと16のサブカテゴリーが見いだされた。保健指導においては、産後の育児ギャップ軽減のために通常よりも新生児の特徴や母乳育児に必要な技術の獲得を強化することが必要である。また、技術の獲得過程で、視覚に頼ることができないため、試行錯誤も多くなることから十分な時間確保と見守りの姿勢が重要である。
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