研究課題
本研究の目的は母乳育児の継続に必要なサポートサポート尺度“カップルバージョン”の尺度開発することである。母乳育児の継続に夫のサポートは必要であるが、サポートがどのように表現され知覚され機能を果たすのかは、受領者と提供者の関係性や認識によって大きく影響される。開発する尺度は、カップル(夫婦間)でサポート授受の認識を確認し、母乳育児の継続に必要なサポートを効果的・継続的に提供し合えるものとなると考えた。最初に文献検討をおこない、その次に夫が認識する母乳育児の継続に必要なサポートについて質的研究を行った。母乳育児を継続する女性の夫は、【母乳育児する妻を大切にする】ために、『母乳育児する妻と子を大切にする』思いがあり、『夫婦関係を大切にする』ことを心がけていた。【母乳育児のための共同で作業する】ために、『家事や子育てを当たり前に一緒にする』し、『意識せずお互いにできることをする』ことをしていた。また、【母乳育児できる環境を調整する】ために、母乳の継続のために周りの協力を依頼する等『母乳に専念できるように環境を整える』ことをしたり、『母乳育児ができるよう妻の心身を労わる』ことをしたり、『母乳育児の想いを持ちながら妻を見守る』ことをしていた。以上の結果と先行文献をもとに、母乳育児の継続に必要なサポート尺度の質問紙原案を作成し、調査を行い分析した。妻への母乳育児の継続に必要なサポート尺度は第1因子【気遣い・労わり】第2因子【助け合う家事・育児】第3因子【夫の母乳への想い】、夫への母乳育児の継続に必要なサポート尺度は第1因子【気遣い・労わり】第2因子【助け合う家事・育児】が抽出された。
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