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2011 年度 実施状況報告書

現代社会の健康課題解決に資する新しい公衆衛生看護学の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23660092
研究機関東京大学

研究代表者

村嶋 幸代  東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60123204)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード公衆衛生看護学 / 保健師 / 現代社会の健康課題 / 学問体系構築 / 国際比較
研究概要

本研究は、日本で開拓されてきた保健師の専門性を中核に、これを海外の保健師活動と比較することにより、現代社会の健康課題解決に資する保健師活動の学問的基盤としての新しい公衆衛生看護学を、国際的な視点から構築することを目的とした。平成23年度は、下記を実施した。1)海外の公衆衛生看護学教育および公衆衛生学教育に関する資料収集世界保健機関(WHO)・カナダ・英国の公衆衛生看護学教育に関する資料、米国の学部・大学院における公衆衛生教育コアコンピテンシーモデルに関する資料、英国の公衆衛生従事者のコンピテンシーに関する資料を収集し、一部を翻訳した。資料の内容を検討し、学問体系構築に向けた分析方針を立てた。一部の海外機関より、資料翻訳の許可を得た。2)New Public Healthに関する講演会の開催学問体系に、新しい公衆衛生の考え方を取り入れるため、公衆衛生学の専門家を講師に招き、New Public Healthに関する講演会を開催した。<意義・必要性>本研究は、学術的には、(1)新しい公衆衛生の概念を取り入れた公衆衛生看護学の国際的視点からの再構築、体系化、(2)公衆衛生看護学教育の質の向上と標準化、(3)保健師の専門性の明確化、(4)現代社会の健康課題解決に資する保健師活動の効率化に貢献できる。さらに、日本から、各国の差異と現代社会における健康課題への対応をふまえた、新しい公衆衛生看護学の学問体系を発信できる。公衆衛生看護は、「看護学、社会学、公衆衛生学による知識を用いて、集団の健康の増進と保護を図る活動」である。現代社会では、健康危機管理や生活習慣病、うつ・自殺、いじめ・虐待などの多様化・複雑化した健康課題への対応・予防、社会格差や未知の健康課題への対応など公衆衛生看護の機能を発揮することが求められている。そのため、新しい公衆衛生看護学の学問体系を構築することが必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画と比べ、資料収集の対象とする国は変更となったが、十分な海外資料を収集でき、公衆衛生看護学の学問体系の分析・抽出の準備が整った。

今後の研究の推進方策

翻訳した海外資料を参考に、新しい公衆衛生看護学の体系を作り、保健師にとって必要な知識・技術を整理する。体系について、保健師や公衆衛生看護学の教育研究者に対して調査を行い、意見を聴取する。計画を推進するために、翻訳者に協力を依頼し、研究補助者を雇用する。

次年度の研究費の使用計画

会議費(会場費、旅費、宿泊費)20万円、翻訳費60万円、研究補助者雇用費20万円、調査費15万円、物品費5万円、報告書印刷費20万円

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公開日: 2013-07-10  

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