地域在住高齢者の慢性腎臓病(CKD)とそれに影響する要因を22~24年間の観察から明らかにし、CKD予防看護モデルの構築を目指すことを目的に検討した。追跡率62.6%、平均年齢83.2歳であった。腎機能の評価はeGFRを用いたが、開始時点の測定法を考慮し補正を行った。その結果、baseline時点におけるCKDありの者は30.5%、なし69.5%であった。CKDの年齢別出現率は50歳代以降増加傾向にあった。CKD有無別にみた栄養摂取量に差はなかった。また、CKD有無別に追跡終了時点の生活習慣、高血圧、腎臓病発症、SF-36スコアにおいても差はなかった。
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