研究課題/領域番号 |
23660098
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
岡田 麻里 県立広島大学, 保健福祉学部, 講師 (90534800)
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キーワード | 在宅 / 頸髄損傷者 / セルフマネジメント / 社会参加 |
研究概要 |
本研究は、在宅頸髄損者が、重度な傷害をもちながらも地域で暮らし、社会参加を実現できる地域の在り方を示し、トータルなケア提供について具体的に示すことを目的としている。 本年度は、頸髄損傷者のセルフマネジメントの概念分析をした。2000~2012年までの日本医学中央雑誌データベースから、「セルフマネジメント」「セルフケア」「頸髄損傷」「在宅」「看護」を掛け合わせて53件を抽出し分析対象とした。分析方法はRodgersのアプローチ をいた。 さらに、一人暮らしを実現している在宅頸髄損傷者3名に面接調査し、一人暮らしをするために起こした行動と支援内容を当事者の視点から明らかにした。今年度は、面接調査の対象を広げることによって、社会参加を実現しその人らしい生活を維持継続している在宅頸髄損傷者のセルフマネジメント能力を理論化し、その能力を高め支援するためのケアを明確化する。本成果については、今後学会で順次発表する予定である。 概念分析については、連携研究者が関わった。面接データ収集・分析は新谷翔子・鎌田涼花(元県立広島大学)が関わった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
在宅頸髄損傷者のセルフマネジメントの概念分析に、予定以上の時間がかかった。主に、Rodgersのアプローチを習得するために時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
在宅頸髄損者に面接調査及び、質的分析を行い、本研究の目的である社会参加を実現しその人らしい生活を維持継続している在宅頸髄損傷者のセルフマネジメント能力を理論化し、その能力を高め支援するためのケアを明確化することを目指す。結果は、学会等で発表し、報告書作成および論文発表をする。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究費の使用計画は、以下のとおりである。 面接調査開始のため研究参加者への謝金およびデータ書き起こしのための費用(10~15名程度)、フィールドへ行くための交通費が必要となる。調査結果を国内外での学会発表するための、学会参加費・旅費(EAFONS、日本地域看護学会を検討中)が必要となる。さらに、報告書作成のための資料(文献・著書など)収集のための費用・文房具類、および報告書作成のための印刷費が必要である。
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