本研究で開発した退院支援モデルは3本柱で構成される。①患者との連携は、「患者の意思の確認・尊重」「退院支援の宣言と共に取り組む姿勢」「新しい可能性の探求」等、②家族との連携は、「家族との関係構築」「家族の意思の確認・尊重」「家族の力量と可能な協力の査定」等、③専門職間の連携は、連携遂行のコア要素(理念の共有、自律性と相互補完など)、障壁・困難を低減する要素(「支援上の停滞・困難への対応、コミュニケーションスキル等)、連携風土の構築の要素(管理職者による支援、IPE等)を含む。このモデルを看護師が臨床で活用することにより、長期入院患者の地域生活移行を推進する一助となることが期待できる。
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