研究課題/領域番号 |
23660108
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (00313255)
|
研究分担者 |
津村 智惠子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40264824)
金谷 志子 大阪市立大学, 看護学研究科, 講師 (00336611)
|
キーワード | 地域看護 / 在宅看護 / 高齢者 / 見守り / 住民教育 |
研究概要 |
地域住民のコミュニティ意識を向上させ、「適当な世話焼き」が可能な人間関係づくりは地域高齢者見守り支援には重要である。また、地域住民に対して、高齢者見守りを促進するための意識を啓発する教育プログラムを行うことは必要であり、住民研修が各地域で展開されているが、学術的なエビデンスは十分に蓄積されてはいない。 本研究の目的は地域高齢者見守りへの住民意識の向上を図ることをねらった参加型教育啓発プログラムを作成し、その効果を評価することである。また、そのことによって地域住民が高齢者見守りの必要性を主体的に考え、地域見守り活動の活性化につながると考える。 平成24年度は、平成23年度に作成した地域見守りの考え方を知ることを目的とした視聴覚教材「ご近所が気づく認知症のサイン」を使ったプログラムを地域民生委員39名に試みた。その結果、「登場人物の会話内容はわかりやすかった」「近隣で実際に起こりそうな内容だと思った」かという質問については「とてもそう思う」者は66.7%、「ややそう思う」者は30.8%であった。また、「認知症高齢者への地域見守り支援について理解できた」かという質問については「とてもそう思う」者は61.5%、「ややそう思う」者は33.3%であった。以上より、作成した教材については参加者にとって理解しやすく一定の効果があることが示された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、平成23年度に作成した教材について効果評価を行うことはできたが、追加教材の作成を行うことができなかった。平成25年度は効果評価結果をふまえて、さらなる教材を作成することを予定している。以上の経過から、上記区分どおり達成度を評価する。
|
今後の研究の推進方策 |
進捗状況はやや遅れているが進行は十分に取り戻せることは可能である。今後新たな教材について、平成24年度に実施した効果評価分析結果に基づいて作成することを予定している。
|
次年度の研究費の使用計画 |
次年度も今年度と引き続き、教材作成等に研究費を使用する。また、効果評価分析に関する結果について、成果発表や追加分析などを行うことを予定しており、これらの活動に研究費を使用する予定である。
|