患者・家族の高度実践看護師に対するニーズは、①最新の医療に対する情報提供、②最新の看護実践技術の提供、③家族に対するケアの3点であった。地域プライマリケアに関わる専門職の高度実践看護師に対するニーズは、①身体・精神的な状況が複雑な事例への積極的な看護介入、②独居や超高齢者世帯などの生活困難事例への積極的看護介入の2点であった。高度実践看護師が地域プライマリケアを基盤においた活動を実践するには、専門外の高度実践看護師、他職種、市行政との共同・連携が欠かせなかった。 地域で働く高度実践看護師は少ないことから、就職先に留まることなく、「高度実践看護師は地域の資源である」という仕組みが急務であった。
|