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2013 年度 実施状況報告書

高齢患者の在宅退院時におけるIADL支援と在宅移行促進のための看護援助

研究課題

研究課題/領域番号 23660110
研究機関高知県立大学

研究代表者

竹崎 久美子  高知県立大学, 看護学部, 教授 (60197283)

キーワード高齢者看護 / 退院支援 / 在宅療養推進 / フィールドリサーチ
研究概要

身体状態に何らかの不自由や不安を残して急性期病院からの退院を余儀なくされる高齢者に対し、退院直後から直面する日常生活面(IADL)での不自由について、1週間~10日のフォローアップをとおして明らかにすることをめざした。
平成25年度は、実際に急性期病院から自宅退院するケースから協力者をつのり、実際の困り事などに関する追跡調査を行うことを計画していた。実際に退院直後からの追跡事例はなかったが、退院後に離れて暮らしている家族が行う、あるいは行った支援の実際や、患者自身で行った生活の工夫などについて、後日話を聞く機会を得た。
その結果、家族は患者が自力で寝室からトイレ、リビングなどの居住スペースを移動できるようになるまでは、日に2~3度患者宅を訪ねたり、夜間泊まったりしていた。移動できるようになるに従って、訪問間隔を日に一度、数日に一度と延長させ、身の回りのことをまとめて支援していた。患者も退院時点で、入院前からの寝室ではなく、トイレやリビング、電話に近い場所に寝台を準備し、身の周りのことが寝台周辺で行えるよう、工夫していた。家族や患者自身が、このような退院前からの準備や段取りができるための支援も大前提必要であり、なおかつ、退院後も家族が果たしているような見守りと身の回りの支援が行えるしくみ作りの重要性が示唆された。
延長した残りの期間を使って、本研究の3年間の成果をまとめる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

引き続き、協力候補者が得られず、退院時の面談やデータ収集の方法をアレンジして現状を把握している。その結果について、まとめに入る計画である。

今後の研究の推進方策

現在収集したデータで、一旦現状や課題のまとめを行う。

次年度の研究費の使用計画

調査協力者をつのり、追跡調査を行う計画であったが、実施できなかった。調査に関係する旅費、データを書き起こすための人件費、協力施設との分析会を行う会議費等が残額となり、繰り越しすることとした。
調査方法について変更し、現在得られたデータに基づいて、今回の研究に関しては成果をまとめることとした。

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公開日: 2015-05-28  

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