研究課題/領域番号 |
23660120
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
神谷 智子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (90440833)
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研究分担者 |
福田 由紀子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 准教授 (00321034)
竹内 貴子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 助教 (70559145)
奥村 潤子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (40300222)
杉浦 美佐子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (40226436)
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キーワード | 高齢者看護 |
研究概要 |
本研究は、健康に及ぼす影響があると示唆されている「笑い」について、認知症高齢者への効果を自律神経活動やストレス指標の観点から検証するものである。さらに、認知症の非薬物療法として認知症高齢者が参加し易く効果的な「笑い療法」を開発することにより、高齢者に笑いが溢れ、脳の活性化やストレスが解消することによって認知症の発症や進行予防に貢献することを目的とする。 本年度は本調査を実施した。介護老人保健施設で生活する認知症高齢者10名を対象にDVD鑑賞による笑い療法を実施し、認知機能評価、自律神経活動、ストレス反応、笑顔度の測定を行った。認知機能は、HDS-RとDVDスケール(Dementia Behavior Disturbance Scale)を調査し、自律神経活動は、腕時計タイプの心拍測定器を用いて測定した。ストレス反応は、笑い療法実施前後の唾液採取を行い、唾液中コルチゾールを測定した。笑顔度は、DVD鑑賞中の認知症高齢者のようすを撮影した。これらの結果をもとに、認知症高齢者に効果的な笑い媒体は何であるかを検証する。現在はデータ分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本調査の時期を冬に設定していたために、ノロウィルスやインフルエンザなどの感染症の発生により対象者に体調不良者が出続出し、調査開始時期がやや遅れたが、その後は順調に調査が進み、現在8名の調査を終えることができている。 DVD鑑賞による認知症高齢者の反応は少なく、視覚媒体による笑いの引き出しは難しい状況であったが、心拍や唾液コルチゾールなど生理学的指標の検証を加えることで、笑いの効果を立証できるよう、現在分析を進めている。おおむね順調に研究は進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
認知症の有無による笑いの反応の違いを評価するために、健康な高齢者にも同様の調査を実施する予定である。認知症高齢者については、現在8名の結果を分析しているが、今後追加調査を行い、対象者を増やすことも検討している。研究が順調に進行するよう、対象施設と協力し合い進めていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
結果の分析を進めるにあたり、追加調査の必要があれば実施するために調査費用が発生する。研究最終年度は、論文執筆や学会発表などを中心に行うために、さらなる文献検討や翻訳のための研究費を要することになる。
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